あなたは戦争を知らない。何もない怖さを知らないから・・・

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リノベーションとお片付けで暮らしを変える

Satellite_22019年10月24日(木)Satellite_2

皆様、おはようございます。

美しい暮らしの空間プロデューサー 安東英子でございます❣

 

今日は、前回の記事にいただいた

ラムママさんのコメントを紹介させていただきます。

安東先生、こんばんは。
4年前に実家をほとんど一人で片付けました。

 

父が亡くなり、母は高齢で何とか説き伏せて

やっと安心できる施設に入所してもらい、実家を売却することになりました。

 

いきなり業者さんに 根こそぎ捨ててください、

とお願いするわけにもいかず、

いる/いらないをまず住んだことのある私の目線で選ばなくてはいけませんでした。

 

それは責任以外、何者でもありませんでした。
膨大な量。

どこを開けても膨大な量に気を失いそうになったことは何回あったことでしょう。

 

食品に関していえば、

平成の時代(4年前なので平成27年)の時点で

昭和の刻印のある缶詰や食品が多数発掘されました。

 

 

梅酒もありました。

下に沈んだ物体は一体何?

梅が溶けてドロドロ、梅酒がもう濁り酒化していました。

 

どうして飲まないのに漬けたの?

母はアルコールが一切ダメなのに…。

大きなガラス製の梅酒瓶を4つ、捨てました。

 

 

「かに缶」も大事に大事に取ってあって、

「何かの時に」と母が言っていたのを思い出しました。

何かの時って?

 

母は何かにつけ、何かの時にと言って

たくさんのものを大事に取っていました。

 

何かの時ってどういう時なの?天皇陛下でもお出ましになるの?

何言ってるの、恥をかくじゃないの、だから取っておくの!

 

と母とやりとりしたことも懐かしいながらも忘れられない場面です。

 

母の決まり文句。

「あなたは戦争を知らない。

  何もなかった。

   何もない怖さを知らないから

    そんなことを平気で言うんだわ」

 

母は戦争時代の辛かった思い出を盾に、いつも私を責めていました。

 

母の気持ちは今ならわかります。

でもね、何でも揃うこの時代に生まれた私は本当に幸せ。

だからこそ取捨選択が迫られるのよ、と言っても理解してもらえませんでした。

 

我が家には かに缶はありません。

いただいたとしてもその日の夜に食卓に登ります。

 

だって、古い何十年も経ったかに缶を缶切りで開けて一体何缶捨てたことか。

ですもの。

ラムママさん ありがとうございました。

そして、実家の片付け…お疲れ様でした!

 

私も9年くらい前かな?

母と同居することになり、実家の片付けをして大量の物を処分しました。

 

さて、ラムママさんのお母さまのお話ですが、

私の祖母も同じことを言っていたので、

私もラムママさん同様、お母さまの言いたい気持ちはわかります。

 

片付けで伺った時、ご高齢の方から同じような話は何度も。

そうだよね、戦争で辛い経験をされたから、捨てられなくても仕方ない、

と以前は思っていました。

ただ、私の考えがどこからか変わりました。

 

 

以前は、

捨てることはもったいないと思って当然ですよね、

と言っていたのですが…最近、言えなくなりました。

 

 

片付けで伺った時に、たくさんの物があるお宅で

「戦争が…」

を何度となく聞いたからかもしれません。

 

処分できないことの原因が戦争を経験しているから?

では、無駄にたくさん買ってきたことも戦争が原因?

ここで戦争を持ち出すってどうなのかな…

と思い始めました。

 

 

私は長い間、祖父母と同居していたこともあり、

獣医として戦地に行った祖父と、赤十字の看護師として戦地に行った祖母、

そして両親が留守の間、家を守った母から戦争の苦労話を、

それはそれはたくさん聞いてきました。

軍歌も( ^^) _

 

祖父が先に他界。

その後も祖母との同居が長かったこともありました。

 

ですから、

「もったいない…もったいない…」

この言葉をどれだけ聞いてきたことか。

 

でも祖母は厳しい戦地に行っていますが、

無駄に物を買ったりしませんでした。

これこそ本当の「もったいない」だからです。

 

 

ですから、物を捨てられないというより、

無駄にたくさん買ってきたから収拾つかない状況になったのに…

 

「戦争で苦労した経験があるから、捨てるなんてことはできない。

戦争を知らない人は、ポンポン物を捨てる。物を大事にしない。」

 

と、言われると…ちょっと違うのでは?

と思うようになりました。

中には、物がない事に不安を感じ、次々と買ってしまうと言われる方も。

 

 

ラムママさんが書かれている、

『母は戦争時代の辛かった思い出を盾に、いつも私を責めていました。』

この状況って多いです。

 

ラムママさんのお母さまのように、

戦争時代の物がなくて辛かった話をして、

捨てようとする子供達を責める方がいらっしゃいます。

 

捨てるなんてもったいない…と言う前に…

そもそも、どうしてこんなに大量買いしたの?

と思うのです。

 

 

物で溢れかえった部屋。

物を減らさないと、どうにもこうにもならない。

 

床に置いている物につまづいて転んだら大変だと親を心配して、

「物を減らそう!」という子供達に、

「今の若い者は戦争を知らないからすぐ捨てる!」と攻めるのは

ちょっと違うのでは? と思うのです。

 

 

最近お会いした方も、戦争・・・と言われるので、

「戦争で物がない時代に苦労された全ての方が、

こんなに物を持っているのではない。

苦労したからこそ、必要のない物まで買わないし、

食べきれない量の食べ物も買わない。

そんな方もいらっしゃいますよ。」

とお話したばかりです。

 

 

親のことを心配している子供達は多いです。

しかし、片付けが原因で大喧嘩になり、

親子の縁を切った方も多いです。

 

私も親の家を片付けましたが、そんな方達の話を聞くと、

親子の縁を切らずに片付けが終わってよかったと思います。

 

 

売却した実家の片付け途中。

少しですが着物も処分しました。

無駄に物を買わない祖母と母でしたので、

実家の片付けは3日で全て終わりました。

この記事を書く為に、久しぶりに下の空っぽの和室の写真を見て、

処分する時の母の悲しそうな顔を思い出しました。

私の家がもっと広ければ、

もっと母の物を持ってこれたのに…と悔やまれます。

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コメント

    • その
    • 2019.10.24 12:26pm

    そうですよね!戦争は関係ないですよね!
    戦後10年~20年なら人の心理として分からないこともないですが、30年~70年たっても…は、単にその人の元々の性格だと思います。
    本当にバカバカしいです。「もったいない」を理由にもったいないことをワザとのように繰り返す、人から指摘されても全く認識できない。それどころか、もったいないことをしていない人に向かって偉そうに説教したり…。
    そういう人を見ていると頭がおかしくなりそうですよね!
    なぜ間違ったことをここまで思い込むようになったのか、なぜいつまでも改善されないのか…その人の頭の中があまりにもゴチャゴチャなんだと思いますよ!

  1. 安東先生、皆さま、こんにちは^_^
    今日の先生のブログ記事を見て
    亡くなった祖母も似たような事を言っていたなぁと思い出しました。
    もったいないの意味、本当にもったいないのなら
    そのスペースを取っているモノたちの場所代の方が
    もったいない!!
    と言いたいです。モノに占領され人が住む場所が狭くなり
    モノに家賃を払ってるのか!?
    と思います。
    必要なモノを必要な分だけ大切に使うことが大事ですね。

  2. おはようございます。
     高齢の、ろう者と手話でお話しすると、もれなく終戦後の厳しかったお話に発展します。そして、その時の手の動きは、それまでの日常の世間話とは、打って変わって速いんです^^読み取りに目が追い付かないほどです。「もったいないから、置いておく」に対して私は「家賃がもったいないから、広~く生活しようよ」と返します^^「そうやなぁ・・」って思ってくれることが一歩かなぁ・・って、ゆっくり。
     
     老人保健施設に入居の際、持って行ける個人の荷物は、両手で持ち上げられるサイズのダンボール6個だと聞きました。冷暖房は効いているとしても、長い人生の思い出箱を一つにまとめるって、かなりの覚悟が要ると思いました。
     その話しを聞いて、今から先、荷物をそっと減していかなければ・・
    と、自分の持ち物を見渡しました。長生きして入居するに至るのか?明日、交通事故で死ぬかは分かりませんが、私は荷物の少ない人でありたいと思いました。

    • ラムママ
    • 2019.10.25 10:35am

    安東先生
    おはようございます。
    私のコメントを記事にしてくださってありがとうございます。
    先生の記事も拝見しながら、本当の豊かさって何だろう?と思いました。
    終戦から74年経って物が無い時代がどう言うことかも知らない世代が多くなりました。
    当時の方達は本当に毎日食べる物がなくて、子供に着させる服もなくて、生きる上で必要最低限のものもなくて、どれほど苦労したことでしょう。

    天下太平の世の中になり、母は物欲に任せて買いまくっていたと思います。本当は戦争は関係ないんです。戦争を言い訳にしていただけ、と思います。物が全くなく、日本人が困窮していた時代背景を水戸黄門様の印籠のように、母は自分に対していつも使っていたんだなぁと思います。時代は変わったのに気持ちはその時のままでいることで母は自分に言い訳しながら大量買いをし続けました。

    家中のあらゆるところを物でぎっしり埋め尽くした上に一切捨てない。食品も薬品も然りでした。戦争や時代背景とは全然別の次元で「モノを処分できない人」っていますよね。
    使えない、古すぎる、消費期限がとっくに過ぎている、あるいは腐っている、カビが生えている、缶詰の蓋が錆びている、乾物の色が変わっている、私や兄の幼稚園時代のお弁当箱までありました。

    「モノを処分できない人」は理屈が通じません。これを捨ててこうしたらもっと広く有意義に使える、と言う建設的な提案も頭では分かるようですが、頑として受け付けませんでした。あろうことか処分できないモノのために、大工さんに庭に物置を作ってもらい、そこに移動させてまで取っておいた母なんです。錆びの出た中身が何かもわからない缶詰もその中には含まれておりました。

    母は私の反面教師になってくれました。私とてしまった…!と言う買い物を今まで何度したことでしょう。たくさん失敗もしてきました。
    豊かな生活とは、欲しい物が必要な量だけあり、すぐに手に取ることができ、探したり家族を責めたりすることなく、あるべき場所にきちんとあり、たやすく戻すことができ、掃除がしやすく、ストレスなく暮らせる事が豊かな日々を紡いでいくと思います。

    母は今、6畳にも満たない居室で何一つ不自由なく暮らしております。ホームで一番持ってきた衣類が多い!と施設長に言われてしまいましたが。

    • 四国在住、F
    • 2019.10.25 3:56pm

    安東先生へ
    安東先生、初めまして。
    仲野さんに家中片付けていただいたFといいます。
    安東先生のことは、テレビチャンピオンの時から存じておりました。
    私も、しつけてもらいたい、と何年も思っていました。
    おかげさまで家は見違えるように素敵になり、家事も楽になり、美しい生活をしております。
    私の生活の立て直しは、タオルをきちんと畳むことから始まりました。
    仲野さんに厳しく教えられ、自分ではきちんと畳んだつもりでも向きが違うと言われ、布団や服もコンコンと数ヶ月に渡り指導していただきました。
    視覚的効果が大事と何度も。
    今ではタオルも布団も素早くたたみ、蛇口も毎日拭いて、いつ誰がきてもある程度大丈夫な生活です!洗濯も美しく干せるようになりました!
    お片付け完了後もリバウンドせず、ますます磨きがかかってきました。流しと蛇口を磨かないと落ち着きません。

    8カ月前は、家族みんな洗濯終わっているけど床に塚になってる衣類を当たり前のように踏みながら生活していました。
    歩くときは、モノをよけながら歩くというのが当たり前で、足の動かし方が忍者のようでした。
    今は必ず真っ直ぐ歩けるし、毎日ルンバが走れます!
    変われば変わるもんだなあ…とビックリしています。

    安東流は、本当に本当に【本物のお片付け】でした。
    あちこちで普及して回っています!

    うちがいかに変わったかを、知人や親しい人には引き出しから押し入れから見せまくっています。
    本当に生活が楽になったんです。
    プロは違うなあーと心底思います!

    私もいつかアドバイザーになりたいけど、空間処理能力があまりに低いので、お家一軒片付けることは出来ません。
    アシスタントとかがあればいいのになって思います。
    自分の家が終わったので、よそのお家を磨きたくなる時があります。

    こんなに素敵な生活ができるようになる…安東流アドバイザーって、人助けできるすごい素敵なお仕事ですね!

    お家は片付きましたが、いつか安東先生に会いに行きたいです。
    どうかいつまでもお元気でご活躍ください。

    • ひろくんママ
    • 2019.10.31 7:35pm

    安東先生、皆様こんばんは(^^)
    自分よりも年上の方にこういう厳しい事を言わないといけないって先生もきついお立場ですよね>_<でも先生の愛が伝わるからちゃんと想いが伝わるのですよね。きっとご家族の方が言われても聞き入れにくいでしょうし、先生の存在は本当にたくさんの方を救われてるんですね。

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